腎臓用療法食の検証データ

1タンパク質の量と質
【検証方法】
フードに含まれているタンパク質の質と量を比較しました
【量(比率)】
推奨値の範囲内(16%~20%)に収まる配合量がベスト。
【質と量の解説】
みらいのドッグフード
比率:18.0%
- 国産野生鹿肉(生肉)
- 国産馬肉(生肉)
- 国産魚肉(生魚)
- 国産雑節
- ミートミール、ミートエキス不使用
- ヒューマングレードの肉類を使用
犬心
比率:21.0%
- 国産牛
- 鶏(生肉)
- 国産レバー
- 鱈
- アナゴ
- 青魚など(生魚)
- 雑節
- ホエイ
- ミートミール、ミートエキス不使用
- ヒューマングレードの肉類を使用
Dr.宿南のキセキのごはん
比率:18.0%
- 国産鹿肉(生肉)
- 国産牛肉(生肉)
- 大豆
- ミートミール、ミートエキス不使用
- ヒューマングレードの肉類を使用
yum yum yum!
比率:17.9%
- 鶏肉
- かつお節
- 卵黄パウダー
- かつお節エキス
- ミートミール、ミートエキス不使用
- ヒューマングレードの肉類を使用
- 鶏肉主体のため、アレルギー体質の犬は注意が必要
ナチュラルハーベスト
比率:15.0%
- 全粒大豆(米国)
- 鶏卵(米国)
- 豚腎臓(米国)
- 加水分解チキンエキス(米国)
- ニシンミール(米国、カナダ)
- タンパク質源筆頭に全粒大豆を使用(リン低減のため)
- エキス、ミール使用(詳細明記、脂質を抑えるために使用)
FORZA10
比率:14.0%
- 加水分解されたポテト
- 魚粉(ニシン)
- 加水分解魚蛋白(タラ)
- タンパク質源として加水分解蛋白を使用(アンモニアの発生率やリンの吸収率を抑える、アレルギーに有用なため)
- 加水分解蛋白の安全性については不明な点もあり
ロイヤルカナン
比率:10.5%
- コーングルテン
- 加水分解タンパク(鶏、七面鳥)
- 超高消化性小麦タンパク
(消化率90%以上)
- 植物性タンパク、加水分解蛋白を使用(アンモニアの発生率やリンの吸収率を抑える、アレルギーに有用なため)
- 加水分解蛋白の安全性については不明な点もあり
ヒルズ
比率:11.5%
- 全卵
- エンドウマメ蛋白
- トリ肉(チキン、ターキー)エキス
- エンドウマメ
- ポークエキス
- 全卵、エンドウマメ以外は加工蛋白、加工エキス使用
- エキスの内容は明記
【結論】
配合量が推奨値の範囲内かつ、動物性タンパク質主体で、加工工程の少ない生肉が理想的。
タンパク質
2脂質の量と質
【検証方法】
フードに含まれている脂質の量と質を比較しました
【量(比率)】
推奨値の範囲内(8%~12%)に収まる配合量がベスト。
【質と量の解説】
みらいのドッグフード
比率:6.9%
- 菜種油(オメガ9)
- 生魚(DHA EPA)
- サチャインチオイル(オメガ3)を最適比率で配合
- 良質な不飽和脂肪酸を使用し、オメガ3:オメガ6を最適比率に調整
犬心
比率:8.0%
- ココナッツ(中鎖脂肪酸)
- 生魚(DHA EPA)
- ひまわり油(オメガ6)
- 肉由来の脂質は除去しており、低脂質に抑えている
- オメガ3を含むココナッツやビタミンEを含むひまわり油を使用
Dr.宿南のキセキのごはん
比率:12.0%
- 動物性油脂(飽和脂肪酸)
- ココナッツ油(中鎖脂肪酸)
- 脂質として主に動物性油脂やココナッツ油を使用
- 動物性油脂の詳細は不明
- ココナッツ油は酸化しにくい人間用ピュアオイルを使用
yum yum yum!
比率:10.3%
- 豚脂(飽和脂肪酸)
- 不足しがちなオメガ3系脂肪酸を多く含む油の記載はなし
ナチュラルハーベスト
比率:10.0%
- 菜種油(オメガ9 米国、カナダ)
- 亜麻仁(オメガ3 米国、カナダ)
- オリーブオイル(オメガ6 アルゼンチンその他)
- 魚油(DHA・EPA 米国)
- 脂質として不飽和脂肪酸を多く含む油を複数種類使用
- 不足しがちなオメガ3、オメガ9を加え、オメガ3:オメガ6比率も1:3に調整されている
FORZA10
比率:17.0%
- 鶏脂肪(飽和脂肪酸)
- 魚油(DHA・EPA)
- 脂質として鶏脂肪・魚油を使用
- 魚油を使用することで、オメガ3:オメガ6の比率を1:1.25に調整
ロイヤルカナン
比率:17.0%
- 動物性油脂(飽和脂肪酸)
- 魚油(EPA・DHA)
- 大豆油(オメガ6)
- 脂質として動物性油脂の他、魚油を使用
- 動物性油脂の詳細不明
- 魚油を使用することでオメガ3を供給
ヒルズ
比率:17.0%
- 動物性油脂(飽和脂肪酸)
- 植物性油脂
- 魚油(DHA・EPA)
- 亜麻仁(オメガ3)
- 脂質として動物性・植物性油脂の他、魚油を使用
- 動物性・植物性油脂の詳細は不明
- 魚油や亜麻仁を使用することでオメガ3を供給
【結論】
配合量が推奨値の範囲内かつ、オメガ3脂肪酸やオメガ9脂肪酸など不飽和脂肪酸を多く含んだものがおすすめ。
脂質
3炭水化物の種類
【検証方法】
フードに含まれている炭水化物の種類を比較しました
【種類の解説】
みらいのドッグフード
- 未精製大麦
- 未精製玄米
- サツマイモ
- 血糖値をあげにくい、未精製の穀物を使用
- 小麦不使用
犬心
- 大麦
- パン粉(低グルテン)
- サツマイモ
- 米粉
- アレルギーに配慮して低グルテンの材料を使用
- 腎臓・肝臓への負担を考え、良質な米粉を使用
Dr.宿南のキセキのごはん
- 焙煎玄米
- 小麦
- 腎臓負担を考えた、適正量のグレインを配合
- 小麦を使用
yum yum yum!
- 小麦粉
- 玄米
- 小麦が全原料の筆頭にあるため、小麦アレルギーがある場合や、グルテンによる弊害に注意が必要
ナチュラルハーベスト
- 精製白米(米国)
- α化米(米国)
- 易消化性炭水化物やグルコースそのものを使用していることで、消化が良い反面、血糖値があがりやすい性質もあり
FORZA10
- 米
- ポテト
- 炭水化物源が全材料中の筆頭
- フードがふやけやすく消化が良い反面、血糖値が上がりやすい性質もあり
- ポテトのよい香り
ロイヤルカナン
- 米
- コーンフラワー
- コーン
- 全原料中の筆頭2つが炭水化物源
- 米・コーンにアレルギーがある場合配慮が必要
- ふやけやすく消化が良い半面、血糖値が上がりやすい性質もあり
ヒルズ
- 米
- トウモロコシ
- 小麦
- 全材料中の筆頭が米
- 米・トウモロコシ・小麦にアレルギーがある場合配慮が必要
- ふやけやすく消化が良い半面、血糖値が上がりやすい性質もあり
【結論】
食物繊維が豊富でゆっくり吸収される「難消化性炭水化物」を使用したものがおすすめ。
トウモロコシや小麦などはアレルゲンになりやすいため注意が必要。
炭水化物
4リンの量
【検証方法】
フードに含まれているリン(ミネラル)の量を比較しました
【結果】
推奨値の範囲内(0.4~0.6%)に収まる配合量がベスト。
【結論】
腎臓疾患がある場合、リンの摂取量を制限するのが一般的です。
しかし、ビタミン・ミネラルは極度な制限ではなく、微量をバランスよく与える事が大切であり、あまりに強く制限されたフードの長期使用は注意が必要です。
リン
5特別栄養成分の有無
【検証方法】
フードに含まれている特別栄養成分を比較しました
【特別栄養成分と添加物の解説】
みらいのドッグフード
- 和漢植物89種
- マクロビ発酵食材
- 乳酸菌
- 熱に強い酵素…など
- -
- 和漢植物89種類によって腎臓だけでなく身体全体をサポート
- 付属のマウスクリーンパウダーで口腔内環境もサポート
- 人工添加物不使用
- オイルコート不使用
- 残存農薬を含む材料不使用
犬心
- 自社製冬虫夏草
- ブルーベリー茎
- 焙煎米ぬか
- DL-メチオニン…など
- -
- ブルーベリー茎に含まれるポリフェノールによる抗酸化作用
- ブルーベリー茎と相性のよい冬虫夏草で腎・肝のサポート
- 人工添加物不使用
- オイルコート不使用
- 残存農薬を含む材料不使用
Dr.宿南のキセキのごはん
- クマザサ
- 酵母
- 麹
- 海藻
- L-メチオニン…など
- -
- 体が弱っている時に適している新鮮なクマザサを配合
- 必須アミノ酸である天然型L-メチオニン配合
- 人工添加物不使用
- オイルコート不使用
yum yum yum!
- マリーゴールド(ルテイン含有)
- 醗酵調味料
- 酸化防止剤使用
- ローズマリー抽出物
- ミックストコフェロール
- -
- 人工添加物不使用
- 醗酵調味料の詳細が不明
- 酸化防止剤は天然由来のものを使用
ナチュラルハーベスト
- プレバイオティクス
- ゼオライト
- キチンキトサン
- 豚腎臓
- 魚油
- トルラ酵母
- タウリン
- DL-メチオニン
- パパイヤ乾燥末
- 酸化防止剤使用(人工防腐剤の代替として)
- ローズマリー抽出物
- ゼオライト・キチンキトサンを配合し、アンモニアをケア
- 健康な腎臓機能をサポートするための成分を多く配合
- すべての原材料の原産国や詳細が公開されていることは評価できる
- 人工添加物不使用
- 酸化防止剤は天然由来のものを使用
FORZA10
- ヤナギタンポポ
- ハギ
- アメリカンクランベリー
- セイヨウタンポポ
- ベアベリー
※上記ファイトケミカルAFSタブレット詳細
【添加物】- 酸化防止剤使用
- ローズマリー
- 腎機能・泌尿器の健康維持
- 無農薬/オーガニック/海洋汚染の少ない海の魚を使用
- 人工添加物不使用
- 酸化防止剤は天然由来のものを使用
ロイヤルカナン
- ゼオライト
- 乳化剤
- グリセリン脂肪酸エステル
- 保存料
- ソルビン酸カリウム
- 酸化防止剤使用
- ミックストコフェロール
- ローズマリーエキス
- 不要な老廃物を吸着する役割
- 人工添加物使用(グリセリン脂肪酸エステル・ソルビン酸カリウム)
- 酸化防止剤は天然由来のものを使用
ヒルズ
- オメガ3脂肪酸含有
- 高レベルのL-カルニチン配合(同社比)
- 科学的に証明された抗酸化成分配合(具体名記載なし)
- 酸化防止剤使用
- ミックストコフェロール
- ローズマリー抽出物
- 緑茶抽出物
- 腎機能の維持
- 人工添加物不使用
- 酸化防止剤は天然由来のものを使用
【結論】
和漢植物や抗酸化成分などの特別栄養成分で、腎臓だけでなく、その他の周辺臓器までケアできるものがおすすめ。